夢のみとりz

見取り図を書いたり、看取ったり……黙って見とれ?はいはい。。。

Why U Go?

今更なんですが。。。

二人の東方神起の劇的なカムバックを見ていると、東方神起やSuperJuniorに関わってきたSM社のユ・ヨンジン氏の力を本当に感じます。

5人から2人になり、数の上で絶対的に不利な状況をプラスに転換した、その力はやっぱりただものでは無い。特に私は「Why」と「Before U Go」の組み合わせに感心しました。過去の東方神起、そして離脱した3人に別れを告げるような演出はファンならずとも、非常に衝撃的だったと思います。

Dissすれすれ(そこは諸説あることと思いますが、Dissであったとしてもユノ氏の言うように愛をテーマにしていることに変わりないと思います。Whyはもともとユノ氏のソロであったということですが、チャンミン氏を加えた演出では、聞く方にとって想像の振幅がより大きくなります。)スリリングで激しい別れの曲で、戦いを挑むようなリズムで叩きつける三行半。そしてその一方で、去ろうとする恋人に、「君をただ愛していた」「君を自由にしてくれる誰かが現れるよ」と甘く切ないダンスナンバーで止めを刺す(Before U Go)。PVで見せる演出も2曲を組み合わせる事で完璧に仕上がっています。恋人にこんなふうに別れを告げられたら、回復不能になりませんか?私だったら死にたくなりますね。

これまで何曲も楽曲を提供し、育み、プロデュースしてきた東方神起、そのうちの3人の造反はユ・ヨンジン氏にしてみても懐刀にクーデターを起こされたような状況ではなかったかと私は思うのですが、どうでしょう?

ユ・ヨンジン氏の過去のインタビュー2件を読みましたが、東方神起の5人の卓越した個性、自分がその個性を最大限に引き出そうとしていたこと、そして彼らの音楽に対する感性と情熱を称える言葉が有ります。しかし、2008年のインタビューでは年若い彼らに、自分たちの曲がタイトル曲や、アルバムに使用されることを急がないようにと忠告したとも語っています。(このインタビューを読んでから、2010年の東方神起のカムバック曲とされたMaximumを、せんだって公開された5人の歌う音源で聞くと、すごく感慨深いですね。)

このインタビューで語られた事を考えながら2つの曲を聞くと、やはり自分には表向きのテーマである男女の愛を超えて、とてもとても深い意味合いを感じます。離脱した彼らをまだ愛しながらも、もし自分と戦う気ならば、完膚なきまでに打ちのめしてやると、戦いを辞さないと。そんなメッセージを感じるのは深読みのしすぎでしょうか。 もっとも彼は自分が表に出るのは好きではないようなので、戦いを担うのはもっぱらユノ氏とチャンミン氏ですね。二人の曲への解釈も完璧で、半端ないクオリティを見せている。「Why」では激しい怒りを、「Before U Go」では切なくセクシーに別れを囁く。。。実際、Perez Hiltonなども褒めてたし、K-popには興味のない周りの米人すら「いいわね」と言うシアトリカルな演出とあいまったレベルの高い二人のパフォーマンス..これはまさにSMPの完成品。とにかく素晴らしいと思います。


JYJの音楽はまたとても違っていて、その対比も興味深いです。
次回、JYJの楽曲についても書いてみます。

参照:
http://www.asahi.com/culture/korea/TKY200804030271.html
http://10.asiae.co.kr/Articles/new_view.htm?a_id=2010060917173879956