夢のみとりz

見取り図を書いたり、看取ったり……黙って見とれ?はいはい。。。

Nine years in Heaven

なぜか、ファンでもないのに自分はTVXQのコトばかり書いてます。
彼らはとてもAddictiveであるようです。自分は良くいろんなことに夢中になるのですが、娘には「マミーの3週間病」と言われてます。でもTVXQ病は3箇月以上経過する勢いです。

さてと、この間の2幕神起カムバック曲に対してのJYJの楽曲、感想を少し。

色々なところで、話題になっている「Nine」と「In Heaven」。
両方とも、ジェジュン氏の作詞、作曲との事。

両方共に楽曲は、韓国歌謡の伝統をどこか受け継ぎながら、かと言って古臭い感じはなく、でも現在のK-POP路線とも趣が違います。「切なさ」を基盤とするJ-Popの影響も見逃せないですね。良い意味で交じり合っている?この2曲は続きものと私には思われました。

ユンジェShipperからはユンジェ曲だと評判の高い2曲です。確かに詩の世界がとてもパーソナルに響きます。特に「Nine」。蒼いです。現時点での、JYJの等身大、という気がします。考えてみれば、彼らはまだ24−5才の青年。今までは、SM社、Avexと言った後ろ盾、パフォーマンスの雛型のなかでやってきて、それが一応の完成を見た。反発して自分たちで1歩踏み出したものの、うまくいかなかったり、迷走したり、後悔したり、寂しかったり。この2曲に限らず、他の曲でも彼らの今の心象風景がよく出ていると思います。

個人的に「Nine」の歌いだしのユチョン氏のパートが好きです。
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君は愛ってなんだか知ってる?
実は俺にもわからないんだ...

ただ胸が熱くて、涙が出る
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浮遊感のあるイントロ、歌詞、それにユチョン氏の声。すごく合っていて、こういう感じ、声フェチごころをくすぐります。ドスンとは来るわけでもないのに、切なく引き寄せられます。どちらかと言えば拙くて蒼い思慕の情、そんな感じ。これはユチョン氏のための歌かもしれない。この歌はユチョン氏の事、とジェジュン氏の言った本当の意味、または意識の下の意味はそういうことなのかな?(また深読みしてますね、私)パート自体は多くないけど彼の魅力が際立つ曲です。

これが「In Heaven」の詩世界では、パーソナルな部分を随所に残しながら、普遍化を遂げています。それが意識的かそうでないのかはわかりません。でも自殺したパク・ヨンハさんに贈るということからも、生とか死とかを愛する人への情に重ねて見たのか。曲は前半にゆるやかなたゆたうような感覚をを残しながら、後半は振り切れるように感情の堰があふれ、歌詞の意味すらわからなくても、なにか聴く人を引きつけるようですね。こちらはジュンス氏の成熟した歌唱力がものを言っている曲です。ま、2曲ともにジュンス氏のパートは大きいんですけどね。実力がありますね。ホント

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どこかから僕を見てる?悔やんでも遅くて もう見えない
思い出の影にくぐもる僕の涙だけ その場所を見ている
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じっさい、舞台に立って、友人のいたはずの場所を見つめる2人と3人の思いはどんなか想像せずにはいられない。そして、相手の存在が記憶のなかに消えていく感覚は、身近な人を亡くしたり、恋をなくした経験がある全ての人に共通するでしょう。

正直に言うと、ジェジュン氏は演出能力のほうは、頑張ってはいますが、今の時点では師匠だったユ・ヨンジン氏にはまだ追いついて居ないと思います。構成力やコンセプトの構築力が足りていない。しかし、長く付き合っているユチョン氏とジュンス氏の音楽的魅力はこの二つの楽曲で見事に引き出しています。逆さにいうと、彼ら二人の助けなくしてはこの2曲が成立していない。道のりは長くて苦しいのかもしれませんが、自分が27Clubの仲間入りなどすることなく、なくしてしまった二人のかわりに、そばにいる二人をこれからも見つめてあげて欲しいですね。それが彼自身の才能をもっと引き出すことにもつながるような気がします。兵役もありますから、後2−3年?勝負ですね。

追記:「Nine」というタイトルは悲しいタイトルですね。そのように題名をつけた時点で、ジェジュン氏はそこからの時を止めるつもりだったのか。それ以上増えることが無い年数。仲間との別れを覚悟した上でつけたタイトルだったのでしょうか?(百回言いますが、私は深読みするほうです。あ、でも、ファンのみなさまに比べたらこれでも浅いほうかもしれませんね。)