夢のみとりz

見取り図を書いたり、看取ったり……黙って見とれ?はいはい。。。

腐女子のお作法? 存在の耐えられない重さ--3次元腐女子マーケティングの功罪

人はなんで腐女子になるんだろう?
ってのは、こないだここでカミングアウト大会してましたし、まあ、いろいろあるんですよね。

でもってよく言われることですが、腐女子って傷つきやすい。なんだろうな〜
自分の事書いちゃうと、自分は「女子」でいいんだと、知ってから生きてくのが楽になった気がします。
ただし、「腐女子ごと」(アラシゴト、ではないww)に戻ってる時はその不安がまたこみ上げてるんだわ。
私、自分はポジが服着てるタイプだと思いますけど、人生ってそれでも色々あるぜ…
皆それぞれだと思いますが、自分も去年の地震も痛かったし、ネガれる話題は人並みにはあるかなww

で、その存在の不安を男性同士の「恋愛」に没入する事で、癒やしたり、リハビリしたり、浄化したり。つまり腐女子はかなりそこに依存してるんだと思うんですよね。基本。(ちょっと違うって、皆さんもいるとは思うんです。遊び要素、レジャー要素、あとは頭の体操?的な方も結構最近多いらしいです。でもそれはとりあえず置いといて。)

あくまでも古典的なところに沿ってみると、厄介なことに腐女子ってその恋愛やらカップルが「永遠」であって欲しいってのが有ります。大人になると、普通に愛が永遠なんて、そういうことはありえない、と解ってしまうわけですが。(チャミだって知ってるし!)でも、腐女子にとっては、そこ結構譲れないポイントになってます。だからひとりのキャラに、同時に2種類以上のカップリングが存在するとその間にものすごい軋轢が出来るし、コミケでそれが原因で騒動が起きたとか言うのも有りますよね。

カップルの「永遠」を壊されることが非常に不安だし、否定されることが精神的にものすごく辛い。ものすごく、傷ついちゃうんですよね、腐女子。だから、もう全存在懸けて護ろうとしちゃう。それが他カップル支持者への攻撃になって総動が起きるんだと思うんですけど。(なかばたん、これでOK?私はコミケなんて「晴海」以外知らないから←化石化してるから助けてwww)

もはや、存在の耐えられない重さ。

これって2次元だったらもっと話は簡単で、コミケならブース近づけなければいいし、作家だっていくらでも「永遠」のストーリーを生産し直す事ができる。お互いに距離をおいて「地雷」を踏まなければいいんです。

でも3次元はどうよ?
3次元BLのカリスマの名をほしいままにした「ユンジェ」。5人の東方神起の王道、公式カップルでした。
もちろん実在アイドルでの3次元腐女子マーケティングは東方神起だけの事ではないのですが、東方神起の場合はカップリング自体とキャラクターは企画社のアイディアであったとしても、彼ら自身が現実の生を生きることでストーリー生成が行なわれてしまったところが決定的に違っています。そして、現実に起きた、分裂。二次元であれば、作家がストーリーに終止符を打てば、終わるのですが、このストーリーは終わらなかった。彼らが生身の人間で有ったため、また、ストーリーは彼ら自身のもの、というユンジェス卜の「マリアナ海溝」並みの深さに達していた認識を企画社のコントロールで覆す事が非常に難しかったためです。企画社が当然のごとくホミンカップルを新しくマーケティングしようとする事に対し、ユンジェス卜との間にかなりの軋轢を生じ始めた。カップル闘争ですね。

正直に言って東方神起ファンの腐女子率は半端なく高い。マーケティングの成果が出ています。しかし、90年代にやっと公式に日本文化が解禁された韓国では、多分腐女子と呼ばれる年齢層はまだ30代に到達するかしないかのところではないでしょうか。カップル売りに強いはずのSM社ですが、上記に上げた腐女子の精神的危うさや、それによるトラブル事例まで事前にリサーチしていたでしょうか?

個人的な見解に過ぎませんけれど、東方神起ファンの現在の軋轢の原因のかなり大きな部分を多分このカップリング間のファンの軋轢が占めている気がします。もちろん他にも色々と争う要因は有るのですが、根本で彼女たちの多くが腐女子であることを考えると、自分の愛するカップルに対する精神的な依存度、あるいは自己投影度はとても深く、不安によって増してしまう攻撃性が腐女子以外のファンとは比べ物にならないと思います。生身の人間で行われる3次元BLは、実物であるゆえリアルですし、そこにファンが中毒する可能性が高く、ファンを惹きつけるには非常に有効であると共に、このようにトラブってファン同士傷つけ合う可能性も同時に非常に高いとおもわれます。まさに両刃の剣。

ホミンファンもユンジェファンもカップルへの依存度ということでは大差は無いと思います。違っているのが、不安要因でしょうか。ホミンは実際に実在し、SM社の管理下にあります。でもそのことがかえって結局のところそれが演出というふうに取ることが出来る要因になります。それが「永遠の愛」を脅かす要因。ところが、ユンジェに実在はもう無い。ファンはそれが不安では有りますが、カップルの片方が企画社を出てしまった事で「永遠の愛」は「リアル」に変換されてしまい、演出はもはや無くなってしまった。ホミンファンでも、ユンジェファンでも、なんだか腐女子たちの「存在不安」による依存がビジネスになっているのは、ちょっと哀しい。もちろん商業BLが存在する訳ですからそれで商売してナンボという事はあります。同人だってそう言ってしまえばそうですしね。でも、3次元を仕掛ける側は腐女子オーディエンスの精神構造に、もっとちゃんと配慮をして欲しい。東方神起のホミンvsユンジェ抗争はお互いにかなり拷問に近いようですので。

そうじゃないと重さに耐え切れず、腐女子の心は折れてしまいます。
見てるとやりきれないんです。(自分もだけど

何か結構ネガってますか、私、今日?