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夢のみとりz

見取り図を書いたり、看取ったり……黙って見とれ?はいはい。。。

The hair

ワタクシがまだ若いころ、ファラ・フォーセットっていう女優が、人気でした。

[チャーリーズ・エンジェル」なんかに主演した、美貌の女優ですが、知ってますか〜〜?30歳以上でブレイクしたことと、その髪型が社会現象化したことで有名だったと思います。あの〜〜、ほらさ、日本で言う聖子ちゃんカット?ボリュームの有るブロンドのロングレイヤーで、サイドは鳥の羽のようにレイヤーが重なり、立体的に見えるカットが特徴だったかな?

今でこそ、40代は新しい30代、50代も新しい40代だとか言われてんですけど、70年代後半から80年代初頭はさあ、30代なんて「三十路」そのものなわけで…ま、自分も30代とかなっちゃったら「オワリ」だな、なんて思っちゃってましたしね?

でも、彼女の文句のつけようの無いパーフェクトな身体と、とにかく豊かでセクシーな髪の毛には、象徴的な意味でその後の30代を変えるパワーが有りました。つまり、女の賞味期限の長期化が、始まった記念的な存在なんじゃないかな?と思うわけです。

彼女は“The Hair”と呼ばれてましたし、90年代に活躍したオーストラリアのモデル、エル・マクファーソンは“The Body”なんて呼ばれてましたよね?

女の賞味期限と書きましたが、つまりそれは女の身体が商品的な価値を持っていると言うことを指しています。

だけど、これを母親である自分が自分の娘にしてたらどうですか?ゲイシャ置屋じゃあるまいし?ってか?世間にこういうの、無いわけじゃないことを知っています。少女モデルをする子のお母さん達とかね?でもさ、自分はそこからは、かなり遠い位置にいるなあと思っていたんだわ。

何時もはほとんど、自分、身内のネタのないブログですが、これは自分の事でありながら、他の方とも共有できるネタだと思うので、続けて書きますね。

私は、娘の髪型や服装、またダイエット等については、好きにさせている方だと自負してました。昔は、私の買ってきたものを疑いを入れずに着てましたし、髪の毛も私が切ってやることも多かったんでそれなりにいじりまわしもしていたんです。でも自我が目覚めてきたら、やっぱ親から見たら「変なの」と思うような格好ばっかりする。。。でもそういうのもまあ成長する過程だろうと、100%わがままを聞いてやるわけでもなく、制限つけながらですが基本は好きなスタイルを選ばせていた。

でも有るきっかけで、半年ほど前、娘は髪の毛を剃り落とす事に決めたんですね。

この時も、自分は反対しなかったんですが、さすがに友達を呼んで剃髪式をやるっていう時にトイレに隠れてしまったんですよ。。。髪の毛を落とすのが見ていられなくて。

AKBの峯岸みなみの丸坊主謝罪の時でも「たかがヘアスタイル」ではないか、と言ってたのが自分です。スキンヘッドに対して格別の抵抗が有ったわけでも有りません。「髪は女の命」とか、みじんこ思っちゃいねえ、、、って自分自身は決めつけてたんですけどね。

なんか。。。

自分の急激な落ち込みが、どこから来たんだろうと、びっくりしました。

娘の髪の毛はハーフと言うこともあり、色が程よい栗色で、ゆるやかにウェーブがあって、シルクみたいだと美容師さんにはいつもほめられてました。考えてみたら、自分はその娘の髪の毛を自分の分身というか、自分の身体の延長のように思っていたんじゃないか、ということに思い当たりました。それが、無くなる。。。そのことがわたしの心が痛んだ原因ではないか、と。そして、「可愛いハーフの女の子」というイメージ。娘の商品的価値にたいして、自分がいかに満足していたかという事にも気づきました。

女の物質化。世間にはびこるそういう習慣に嫌気が差していながら、自分は娘という存在をこんなにも物質化していたんですよね。

そして先月、娘が学校内でレスリング部の男子に教室内で脅される、という事件がおきてしまいました。きっかけは娘の食べていたお弁当ですが、小学生ではあるまいし、いくら文化の多様性の少ないミッドウェストとはいえ、高校生が日本式にお箸をつかってお弁当を食べようが、普通なら問題にならない。でも、その男子はお弁当をしまえと娘に命令し、娘が無視すると、「お前、気をつけないとな」という暴力を予想させる言葉を娘に吐いたそうです。娘は、この男子が1線を超えたと判断し、学校のカウンセラーにそれを告げ、彼は副校長に呼び出され、説諭という経緯になりました。

この他にも、スキンヘッドにしてからは、校内で「レズビアン」とレッテルを貼られたようですし、男の子から嫌がらせを受ける事が増えたと言います。

この事があって、先日記事にしたサンタバーバラ銃撃事件、ほかにも数々の無差別殺人の背後にサンタバーバラほどではなくとも隠れているであろうミソジニー、女性嫌悪に対して娘はあまりに無防備で有るように思え、少なくとも知っておいたほうがいいだろうとそんな話を始めたところ、娘にやんわりと遮られました。

「お母さん、わたしは世界をそんな悪いところだとはまだ考えたくない」

はいはい、そうですね。わたしはネガティブ過ぎますか。。。

男性が女の髪の毛一つで、それを自分に対する拒否と受け取る(レズビアンなどのイメージを貼り付ける)事も、わたしが娘のきれいなロングヘアにこだわった事も裏返せば同じことじゃないかと思うのです。

女の豊かな髪、、、
セックス・シンボルとしてのファラ・フォセットの髪、、、
男にとっては「資源」であり「所有」すべきもの。
女にとっては「売るべき資源≒身体」

母娘ならカシオペアとアンドロメダかいな。

「世界はそんなに悪いところじゃない」

娘のポジティブがどのような結末になったとしても、まるっと受け入れられるかといえばそういう器量も無いですが、わたしとしては、ロングに戻せ、ということはとりあえず言わないつもりです。

Capital CitiesのFarrah Fawcett Hairです。Capital Citiesは、結構最近好きなバンドです。インチョンアジア大会のアルバムにもJYJとともに楽曲入ってましたね!