夢のみとりz

見取り図を書いたり、看取ったり……黙って見とれ?はいはい。。。

ポルノ化する音楽

2014年8月に書いた記事ですが、引っ越した時に落っこちてしまっていたので再掲しました。

はいはい~~

つまり、アレですね。。。ジェジュンさんが乳バンドをいくら身につけても、ダメでしたって事っすよね?『Back Seat』…

ええ、まあBack Seatときたら「アレ」でしょう。「アレ」以外解釈仕様がねーしww 同タイトルの数々の英語楽曲も、そういう歌ばかりだわ!!ですw 

でもさ、確かに、韓国ガールズグループのエロエロダンスは、いいのけ?

という発想は、別に間違ってはいないとは思いますやね。。。エロエロだもんw確かに。

あの、ケツを突き出す動きは、アメリカじゃストリッパーのダンスの決めポーズだし。。

そういえば、日本も90年代はセクシーガールズグループが大流行でしたが、今じゃ、エイベくらい?しかセクシー系ってやってるとこ無いのかしら?音楽MVなんかでは??

というところで、音楽シーンにおける性描写という事を考えてみるのに良い動画が有ります。

英語ですが、それほど難しくないと思いますのでどうぞ。

まずは、マイリー・サイラスのMV…


Miley Cyrus - Wrecking Ball - YouTube


Miley Cyrus - Bangerz Tour - Full Preview (2014 ...

それから、これは予告というかプロモ用なのですが、Dr.サット・ジャリー(コミュニーケーション、メディア学博士)監修の動画。ミュージック・ビデオのポルノ化進行と平行して起こる女性の身体の「物体化」「商品化」「所有物化」を扱っています。Dreamworld3.


Dreamworlds 3: Desire, Sex & Power in Music ...

確かに、米国のミュージック・ビデオの撮影監督にはポルノ、アダルトフィルム業界出身の監督が多いです。これはその昔は、低予算で制作するMVにはちゃんとした映画監督なんかは見向きもしなかったからという経緯もあるのでしょうが。で、その出演者にもポルノ女優が多く採用された。(今でも、かなり有るもようです。。)

しかし、そういうMVが流行しだし、主流になってくると、今度は女性アーティストが自らポルノ紛いの演技をし始める。。そういう構図も出来てきます。ブリトニー・スピアーズしかり、マイリー・サイラスしかり。。。最近ではビヨンセまでもかなりセクシーな動画を作ってます。(ビヨンセについては、「やらなくていいことをやった」的な評価が非常に多いですけど。。。)

そのストーリーとしての2大典型は、男性アーティストが中心のハーレム、もしくは女性アーティストの一人エロ、とこうなっております。いずれにしても、女性はいつも男性を「欲望」しており、男性を「待って」いる。当然、「No」は無い。女性の身体は足、胸、唇、臀部、と分断された部分ショットが多用され、男性からの「視線」を受ける。まるで意思のない物体のようにカメラは肉体をその持ち主から切り離します。

確かにこれはMVの中の「ファンタジー」では有るのですが、これが現実に漏れだして来るんだとDr.Jhallyは指摘しています。たしかにね、子供のダンス教室でもセクシーダンス、とか?エクササイズ教室でポールダンス、とか有りますね。で、有名ポルノ女優さんのエクササイズビデオなんかも売ってたりもするもんね?そして、そこにも音楽はある。。ということは音楽を「透過」して売られてるのは「セックス」ていう話になりますね。

*余談ですが、最近は性器の形をポルノ女優のように「お直し」(Female Genital Cosmetic Surgery)するのも流行りなんだそうです。

簡単にまとめると、セックスとはこのようなもの、女の身体とはこうあるべき(例えば砂時計型)、女のセックスに対する態度、男の女に対する態度とはこうあるべきというような事がそういう「商品」を通じて社会に刷り込まれるというか、人々の意識に浸透させられる。物凄いプッシュ(圧力)です。そういう影響力が音楽MVには有る、と言うことになると思います。

そうしてそれがパーティや酒場で使われれば、アルコール消費につながり、より露出の激しい洋服を売る(ちょっと前までならアバクロンビー、今ならアメリカンアパレルが「セックス売り」アパレルブランドとして名高いですね。)大企業アパレル販売につながり、ダイエットピルや、バイアグラまで、範疇に入って来ます。全てがシステマティックに繋がり合う。

てか、「音楽」どこ行った?って話ですけどね。。。

こうしてみるとK-POPのMVやダンス、パフォーマンスには、日本もちょっと前まではそうであったように、米国ミュージック・ビデオの影響が色濃く出ている気がします。まあ、このDr.Jhallyのドキュメンタリー自体も2007年のもので、MTVとすったもんだも有った衝撃のドキュメンタリーでしたが、そこから現在は、MVのポルノ的な表現は大分治まってきてる気はします。

ただポルノ業界自体はロビイストを得て、最近拡大傾向に有ります。ネットの普及で莫大な収益が見込めるためだとか。。。

自分的には、性的な表現自体は、全然許されていいと思うんだけど「これがセックスだ」とかいう押し付けはごめんなさい、です。うん。ポルノで鬱陶しいのは、そういうはんこで押したような定形表現とマクドナルド性だわ。その中には女の従属性というか、必ず女はいつでも「用意オッケー」で喜んで男を受け入れるってのもあるかな。。。きもーー。。。

ところで、、、、

JYJの『Back Seat』MV、上の動画に出てくるのと比べてどの辺がやらしいのって話なんすけど...なんか、ほぼやらしくは、、、無いよね?え?アレだったらば、スリスリのヨジャがらみダンスのほうがやらしかったwん?ユチョンの声がやらしい???うーーーーん。。。ま、それは、否定しにくい(笑)

てか、言葉、詩がやらしいってことだったっけ?言葉責めww

つっかジュンス様は「どうせ出られないんだから、放禁だろうが関係ない」ってか?

チーーーンってかんじですなww

参照:

Sara Rodrigues. From Vaginal exception to exceptional vagina : The biopolitics of female genital cosmetic surgery. Sexualities. 15/7(2012).