夢のみとりz

見取り図を書いたり、看取ったり……黙って見とれ?はいはい。。。

家族の肖像 5 サッカーの王子様

先日来記事はほぼ書き上がっていたのだが、上げて居なかった。
昨日(日本だと1昨日?)朝鮮日報インタビュー記事が公になり、それを読んでやはり彼は「サッカーの王子様」と確信しました!

キム・ジュンス氏。

この「家族の肖像」というシリーズを書くにあたって実は一番最初に考えたのが彼のことだった。あの分裂騒動の渦中で一番取りざたされ、批判されたのが、彼の父親の行動であり、それがゆえ「韓国の親の成人した子供への干渉」という日本ではあまり知られていなかった習慣が注目されるきっかけにもなってしまった。この習慣(しかも少子化によって、余計に拍車がかかっている)に加え、父親自身の事業欲があまりにも目に付きすぎるため、何かと評判が悪い。

だが、もし事業をする人、という観点で見るならば、私は彼の父の” 読み”というか、「東方神起は事業として可能」というコンセプトはそのとおりだったと思うし、独立を画策したことは慧眼ですらあったかもしれない、とは思 う。ただ彼は息子が「韓国の社会現象」にまでなりうる可能性を含んだ集団の一員だということ、国策で進められるK-POP輸出事業などは自分の手にもはや負えない可能性をもう少し意識し、もっと周到に計画するべきであったかもしれないとも思う。まあ、ここには彼だけでなくもっとたくさんの企業や団体の思惑がからんでいることで、とても彼だけの責任とは到底言えないが。

しかし近年、K-POP輸出の影で、韓国で激増しているというステージ両親としても名高い彼であるからこそ、自分の息子にそれなりの投資もしてきたであろうし、所属社からそれにふさわしい正当な扱いを受けない、という不満もどの両親よりも強かったかもしれない。だが、騒動のさなかどこからどこまでがメンバー自身の意思なのか、彼らの両親の意思なのかが判然としない中で、ファンも混乱を極めてしまった事は否めない事実だ。また、この騒動を両親の男女の影響力で見るとき、ユチョン氏の母、ジェジュン氏の姉が「ジュンス氏の父に従う立場を示したことは、また象徴的でもある。それに加え、男親の存在が確固たるユノ氏と、チャンミン氏と男親が不在のユチョン氏、ジェジュン氏(ジェジュン氏の父親の影も非常に薄い)が、の対比が非常にシャープである。すなわち、道義や信義、恩と義理(同時にこれは権威やパワーであることは意識しなくてはならない。)といったことに対する服従と不服従の対比でもある。また、組織というものへの属し方という点でも、サラリーマン的な発想であるか、あるいは自由業的な発想であるかの対比もそこにある。

考えてみると、ジュンス氏が対峙しなくてはならない対象はいつも「父」だ。SM社でいうなら、イ・スマン氏。東方神起であればユノ氏。そして自分自身の父。ある時は保護し、与える存在である父が、壁でもあって、自分を飲み込む存在でもある。特に父系社会(結婚しても女性は父の姓のまま、とか。。)である韓国では男子にとって父を乗り越えるのは成長の一つの大きなテーマだと思う。彼らに筋肉が必要なのは兵役ばかりでなく、多分このせいもあるだろう。

結局、ジュンス氏はSMファミリーの父であるスマン氏にたてつき訴訟を起こし、次には東方神起での父役、ユノ氏に「一緒の敵だったはず」と反感を示し、SMファミリーから総スカンを食うという辛酸を舐めている。しかし、ジュンス氏にとって今度は実父との決別がもう近くに来ているのかもしれない。このブログでいつも私にかまってくれるとみさんからの情報で、済州島のホテル 事業は、ジュンスの父のものではあるが、ジュンス氏自身には関係ないというコメントが出た模様だ。ソースこちら

また、最新の朝鮮日報のインタビュー記事が、そして非常に面白い。彼の新しいミュージカル「エリザベート」の役柄、死神トートにまつわる質問での彼の死に対するイメージにとても共感する。

「チュグムがエリザベートに先に尋ねたんです。エリザベートにとってチュグムはどんな存在なのかって。自由を夢見たエリザベートが皇后になった時、自分のこれからの人生を悲観して苦しんだそうです。その時、"死"がかえって自由と安息、平安をもたらしてくれた存在だったんじゃないかと思ったんです」

そして、この同じインタビューで、彼は、もう一度生まれ変わるなら、芸能人にはけしてならない、と語ったそうだ。

ある意味、彼ほどの芸能人も居ない。SM社の前にもそれから入社したあとも長い期間を芸能一筋に進み、ダンスも歌もパーフェクト。ダンスも歌もテクニック的にはユノ氏、ジェジュン氏に勝るのではないか。二人にはそれ以外の何かが結構大きいかもしれないが。彼は良い意味で5人時の揺るぎない「実力」でも有ったと思うし、SMPの権化でもあった。(その彼が、全てをチャラにしていちから始める、と歌ったFallen Leaves…)その上作詞、作曲もこなす彼。お酒もタバコも、喉に悪いことはしない。ある意味で本当にストイック。分離後はクラシックも発声からやり、ミュージカル俳優としても名前が知られるようになった。その彼が生まれ変わっても、芸能人にはけしてならない、と言う。

ただ一度だけの、ジュンス。
永遠も何も誓わず、約束もしない、ジュンス。

彼の見せる、やんちゃな子供のような印象とは裏腹に、私は彼がある意味、東方神起の中で一番精神的に成熟したメンバーだったのではないか、と思っている。わがままなようで(わがまま、気ままももちろん沢山見えているのだがwww)気が付けば、他のメンバーを気遣っていたりする。

そこには彼が「サッカーの王子様」であることが大きく作用しているかもしれないと私は思っている。それはサッカーが「女神のスポーツである」ということ。つまり実力は、ゲームに勝つためには最低限必要で、そうでなければ上までいけない、生き残れない。 しかし最終的に勝敗を決めるのは「女神」ということ。結局は女神を惹きこんだ者が勝つ。そしてそれを受け入れるのがサッカーというものなのだ。(ごめんなさい。サッカーマムなので、サッカーについては言い切りが多いです、私www)

JYJには色々な困難がまとわりついている。しかし彼らは前をむいて進むと言う。どんな困難があっても自分で選んだ仕事ができることを幸せだとも言う。後にした楽園を懐かしむことはあっても、けして羨む事はないのだろう。

だって、サッカーは筋肉だけでは成立しない。

そして彼は「負けること」を知っている。

私はジュンス氏に女神が微笑む日を待っている。


ジュンスサッカー動画を入れようと思いましたが、ユンジェファンの皆様に配慮し(←なぜ)、「ジュンスによるユンジェカッター動画」をお借りしてきました。気配りなジュンスLOVE!(きっと本当に心配してたんだね…えい!バレる…やめんかい、みたいな〜〜www) ユンジェファンには神聖なるガチ確信動画と言われてますねwww)